血糖値はダイエットと関係があるの?
ダイエットに興味のある方なら一度は 【血糖値】 という言葉を聞いたことがあるはずです。
血糖値というのは、血液の中のブドウ糖の濃度がどれくらいあるのかと言う数値になります。
私たちは普段の食事で「糖」という栄養素を体内に取り入れます。糖は私たちの体にとっては欠かすことのできない大事な栄養素です。
摂取された糖は、脳をはじめ、私たちの体の各組織へと送られてエネルギーに変わります。
そして、糖を体の各組織へすばやく運んでくれるのが 「インスリン」 というホルモン。血液中のブドウ糖をすばやく必要な場所へと運んでくれるので、血液中のブドウ糖の濃度、すなわち血糖値は、インスリンの働きによって下げらることになります。
そんな人間の体の中で大事な役割を担ってくれているインスリンですが、このインスリンの分泌量が多くなってしまうと、人間の脳は 『糖が余っている』 という判断を下してしまって、『余った糖を脂肪として体の中にため込まないといけない』 との判断から、、摂取した糖を積極的に脂肪としてため込んでしまうことになるのです。
脂肪は人間にとって大切なエネルギー源ですから、万が一の時に備えて、しっかりと蓄えておかないといけないと考えるのは、人間の体の正常な働きと言えるのです。
しかしそんなことが繰り返されると、脂肪がどんどんついて行ってしまって、結果的に肥満の原因となるわけです。
では、インスリンの分泌量が多くなる原因は何なのでしょう?
ここで出てくるのが最初にご説明した 【血糖値】 です。血糖値は食事をすることで上昇するのですが、血糖値の上昇はインスリンの分泌を促します。血糖値の上昇が緩やかな場合は、インスリンは過剰に分泌されることはないのですが、血糖値の上昇が急激な場合には、インスリンの分泌量も過剰になってしまいます。
インスリンは体内の糖を体の各組織へ運ぶ役割があるわけですから、血液中の糖の量が急激に増えてしまった場合には、その処理をするために、インスリンもたくさん分泌されるというのは当然のことと言えるでしょう。
ですので、ダイエットを考えている方なら、食事をする際は、血糖値が急激に上がらないような食事の仕方を心がけなければならないことになります。